こんにちは。すーです。
今回より「令和の美の基準に抗う」シリーズが始動します。
前置き
巷で定められた「美の基準」に対して批判的な目でこの記事を書きましたが、決して美容整形することで自己実現してきた人達を批判するものではありません。
むしろ、彼女・彼らが抱いてきた葛藤や、努力は尊重されるべきものであると考えています。
この記事は、自分の外見に悩んでいる、柔らかく繊細な心を持つ学生さんや、若い人達
そして同じように女性としての自信を持てなかった過去の自分に向けて書きました。
このシリーズは、
美しさや可愛さを追及する人が陥りがちな勘違いを正し
自分にしかない魅力に気付いてもらい
それを武器にしてもらう ための取り組みです。
もうすでに、自分だけが持つ美しさを自覚している人にも、
頷いてもらえる内容になっていると思うので、読んでいただければ幸いです。
★目次
美容クリニックのマーケティング戦略に踊らされるな
整形に対するイメージの変化
10年前と比べると、令和の世間が抱く「美容整形」に対するイメージは、寛容になっている。
(SNSの普及に伴い、インフルエンサーやアイドルが美容整形を公言する機会が増えた影響もあるだろう。)
「親にもらった顔を傷つけるのか」「あの人整形なんだって、産まれてくる子ども可哀そう」とか一昔前まではありふれていた言葉も
今口に出してしまえば、”時代遅れで化石頭な指摘厨の暇人”だとめった討ちされるだろう。
「整形」という方法で、自分のコンプレックスを克服し自己実現できる人が増えたのは良い傾向である。
競争激化中の美容クリニックによる広告の影響
一方、良くない傾向もある。美容整形の需要が急増し、これに伴って供給側である美容クリニックの競争が激化している。
昔ながらの「二重整形」や「脂肪吸引」に加えて、横顔の「Eライン」や「涙袋」の有無、「バッカルファット」など、昔はコンプレックスとは感じなかった部分が新たな美の基準とされ、それから外れることを否定的に捉える傾向が強まっている。
Eライン…目鼻立ちや輪郭の美しさを評価する美容の観点から、側面から見た顔の輪郭がアルファベット"E"のように曲線を描く理想的な形状を指す
バッカルファット…頬や口元のたるみの原因となる脂肪
※”漠然としていた「綺麗な人」とそうじゃない人の違いを、時代の進歩で定義してくれてただけ”といった意見もありそうだけど、そもそもその「綺麗な人」象も誰かが作り出したものじゃん。という話。
また、TikTokやYouTube、Instagramでも整形のビフォーアフターのショート動画が出回るようになった。(恐るべしサブリミナル効果)
動画を見るたびに整形がそれほど特別なものではなくなってきた風に感じるし、
ふと自分の顔にコンプレックスを感じた時に、
前は思い浮かばなかった“整形”という選択肢が
いつの間にか出てくるようになった、気がする。
こうした美容クリニックの広告は、繊細で柔らかい心を持つ若い人たちの不安を刺激し、コンプレックスを抱かせたり、必要のない整形に誘導する傾向がみられる。
ほかにも「美容界隈」で言われる「美人」の基準として、
- 丸顔
- 三角柱(下から見た時の立体感)
- 人中が短い
- 鼻筋が通っている
- 出目
- 鼻翼が小さい(小鼻が小さい)
- 痩せている(女性の理想は40kg代)
などが挙げられる。
逆に
- 面長
- 直方体
- 人中が長い
- 中顔面長い
- 鼻筋がない
- 奥目
- 鼻翼が広い
- 太っている
というようなのは、美の基準から外される。
私自身も、
美の基準から外れる特徴を網羅しており、学生の頃は
- 「面長」であることは老け見えするから男にモテない。男は丸顔で童顔なのが、守りたくなるから好きなんだ。
- 「中顔面が長い」と、のっぺりしていて地味な印象を与えるから、美人とは対局にあるものだ。
- 「奥目」は目に光が宿りづらいから、目力無くて可愛くない。
というような、間違った思い込みをしていたことがあった。そんな風に顔に対して自信を持てなかった私は、片思いはよくするのに、正式に交際した経験がほとんどなかった(彼氏いない歴22年 ※もちろん、見た目だけが理由なのではないのだが。)。
他人が定義した「美の基準」に拘り過ぎるとどうなるか
他人が決めた美の基準に囚われすぎると、次のような神経症や障害を誘発する可能性が高くなる。
醜形恐怖症
実際には存在しない外見上の欠点やささいな外見上の欠点にとらわれることで、多大な苦痛が生じたり、日常生活に支障をきたす。
強迫的に過度に身づくろいをし、肌をいじり(皮膚の欠点と思い込んでいる部位を除去したり、直したりする)、欠点と思い込んでいる部位について安心を得ようとします。ありもしない欠点や、あってもささいな欠点を隠そうとしたり、ごまかそうとしたり、ほかの方法で見ばえをよくしようとする。
この病気はしばしば社会的な孤立を招きます。醜形恐怖症が非常に重症になると、うつ病、薬物やアルコールの問題、入退院の繰り返し、さらには自殺行動や自殺に至ることもあります。
私の知り合いの妻が、まさに醜形恐怖症をきっかけに精神疾患になり入退院を繰り返していた。
ニキビが1つできただけで、刃物を取り出して「醜くて嫌いだから」と、自分の顔を傷つけようとしたらしい。結局、メンタルが不安定なせいで、夫が手に負えなくなっている間、彼女が不倫したことをきっかけに離婚してしまった。
これは極端な話だが、自分の顔が好きになれなくて、それを紛らわすために何かしらに依存している人も、僅かながらこのような強迫観念に囚われている可能性がある。
(プチ整形、過度なダイエット、ノーメイクでいられない、マスクが外せない、異性からの承認 等)
摂食障害
食事に関連した行動の異常が続き、体重や体型のとらえ方などを中心に、心と体の両方に影響が及ぶ病気をまとめて摂食障害と呼びます。
摂食障害では、必要な量の食事を食べられない、自分ではコントロールできずに食べ過ぎる、いったん飲み込んだ食べ物を意図的に吐いてしまうなど、患者さんによってさまざまな症状があります。
私の友人にも、「過食症」や「神経性やせ症」で心の病気を患ってしまった子が何人かいた。(幸いなことに、今は元気で幸せに暮らしている)
それくらい、身近にあって誰もがなりうる病気だ。
「食べないダイエット」は試験勉強や、運動するダイエットに比べて短期間で成果を得やすい。
体重計に乗るたびに、数字がどんどん小さくなっていくことに、脳の報酬系が快感を覚えてしまい、ダイエット依存症になってしまったとのこと。
結果的に、十分な栄養を取れないことから鬱になったり、我慢していた衝動で過食してしまったり、健康的な生活が送れなくなってしまった。
世に「可愛い」と言われる女性像が極端に痩せているせいで、
痩せている = かわいい、綺麗
という共通認識が、一定層の中で生まれている。それも大衆的な層で。
私自身も自分の体形を褒めてもらう機会が多くても、なかなか受け入れられず何度もダイエットをした。
しかし、その度に失敗して意志の弱さに自己嫌悪に陥ってしまうことがよくあった。
「美の基準」は自分で創るもの
みなさん、こちらの映画をご存知でしょうか。
『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング 』
ちょっと、ネタばれになるけど以下要約:
デブスだからと外見に自信がなくて卑屈だった主人公が
不慮の事故で頭を打ち、意識が戻るとスリムな爆美女になっていて
恋愛も仕事も上手くいき、どんどん人生が楽しくなる。
でも実は、スリムな爆美女になんかなってなくて、
ただ自信がついたから行動が変わり、周囲の反応も変わっただけだった。
という話。
この映画を見てから、私もどうせなら、自分のことをそれなりに良い女だと思って生きてみようと思った。
映画の主人公みたいに、シラフでは鏡に映る自分の姿が美人になるような幻覚を見れないから、私は「美の定義(美の基準)」を変えることにした。
- 「面長」であることは大人っぽくて自立した印象を与えるから、シックでかっこいい服を着こなせる。また、ある程度自信や能力がある一定の男性に好かれやすい。
- 「中顔面が長い」ことは、エレガントで洗練された雰囲気を醸し出す。チークで血色を与えたり、ハイライトやシェーディングで立体感を持たせられる。
- 「奥目」はミステリアスな印象を与える。上目遣いよりも下目遣いが得意で、アンニュイだけど余裕のある女の誘惑ができる。
みたいな感じ。
わざわざ、言葉にして人に言うのは野暮だけど、実際心の中では本気で思っています。warawara
長くなってしまったので、一旦今回はここまで!
他人が決めた「美の基準」に囚われ過ぎてはいけないよ。
自分が決めた「美の基準」に満足できれば、
誰だって美しく綺麗な人として振る舞ってもいいんです。
って話でした。
次回以降は、
よくあるコンプレックスをどう自分の個性として磨いていくか、一緒に考えていこうと思います。
みんな違ってみんないいのだ。
誰かにとっての一番になれるのだ。