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【書評・考察・レビュー】『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んで、イライラの原因が分かった話

 

こんにちは、読書にハマっているまゆです。

 

今回は『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本を読んだので、

感想や自分なりの考察をしていきたいなと思います。

人間関係に悩んでいる人や自分に嘘をついてしまいがちという人に

読んでいただきたい一冊となっていますので、参考にしていただけると嬉しいです。

 

★目次

 

この本について

概要

この本はアービンジャー・インスティチュート氏著で、

金森重樹さん監修、冨永星さん訳となっています。

 

身の周りの人間関係はすべて自分が原因で引き起こしている。
それこそが、本書のいう「箱に入っている状態」である。

「どうして彼は問題ばかり起こすのか?」
「なぜパートナーは勝手なことばかり言いだすのか?」

こうした問題を、私たちは「相手の問題」と考えがちだが、本当の問題は「自分」にある。
読み進めるうちに、家庭や職場での人間関係を深め、十分な成果を出す環境を作る方法を学べる。
世界的ベストセラーであり、日本でも25万人が読んで大反響を巻き起こした名著。

 

内容ちょこっと紹介

念願叶ってザクラム社の高いポジションにつくことができた仕事人間のトムは

ザクラム社会長の右腕であるバドに呼ばれ、ある研修を受けることに。

自信たっぷりでバドと対面するといきなり「君には問題がある」と言われてしまう。

ここからトムの問題点とは、箱とは、自己欺瞞とは何かの研修が始まる…

といった内容です。

 

お気づきの通り、この本は小説ではないのですが、会話形式で進んでいきます。

『嫌われる勇気』のような感じだと思ってください。

結構ボリューミーで最初は読み切れるかな…と心配だった私も

どんどん読みたくなる展開のある本でした。

 

読んだきっかけ

相方のすーちゃんに教えてもらったYouTuberのまあやさんのこのショート

で紹介していました。

youtube.com

 

私はこの動画を見たとき、有休消化中で

何の人間関係にも悩んでいないタイミングだったのですが、

転職先で人間関係に悩みたくないなということで読んでみることに。

 

読んでみると人間関係だけでなく、

自分自身との向き合い方の点でも読んでよかったと思ったので、

共有させていただきます!

 

また、まだいまいちピンときていない部分もあるので、

考察しながら紹介したいと思います。

 

印象に残った点

自分を裏切ることで「箱」の中に入ってしまう

この本の中で、自分を裏切るとは

自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動

としています。

 

本の中では登場人物のパドが、

自分の妻に対してあることをしてあげるべきだと感じたにも関わらず、

その感情に背いてしまって起きた事象を紹介しています。

 

私は他の人を自分自身に置き換えても同じことが言えると思います。

私の感覚だと、むしろそっちの方がよくある気がします

 

例えば、

  • 今日全く運動していないけど、面倒だしいっか〜
  • ずっとスマホ触っちゃってるけど、オモロいしまあいっか〜

など。

 

さらに、私が一番ドキっとしたのは、その後に起きること。

自分の感情を正当化しようとして、時には相手までも攻撃してしまう

ことです。

 

私が体験したこと

ついこの前、勃発した私と夫の喧嘩で、

私)最近テレワークばっかりで全く運動してない!ジムでも入会しようかな〜

夫)いいじゃん、運動した方がいいよ、一緒に通おう(夫はジムに入会済み)

私)うん、入会手続きは月単位みたいだから、2月から通うわ!

夫)半月先か〜、ひとまずジム始まるまで家でスクワットとか簡単な運動すれば?

私)うん〜そうだね…(イライラ)

 

こういう会話本当によくあるんですけど、

大体この後は、

私が不機嫌になる → 彼がなんで怒ってるの?言わない方がよかった?

となり喧嘩になります。

客観的にこのシーンのこと振り返ると、私が面倒臭いやつすぎるのですが、

やれって言われているようで(やれって話なんですけど)ムッとしてしまいます。

 

過去の記事にもよく書いてきたのですが、

私は理想だけを語ることが多く、

彼は現実主義というか、理想があるならそれに向かって何をすべきなのかを

すぐ考えて行動するタイプです。

 

でもこの時に何故私はムッとしてしまうのか、考えてみました。

指示された事が嫌だったのか…?

図星だったからムカついたのか…?

 

①自分がすべきと感じたことに背く

まず私は自分を裏切ります。

自分がすべきこと:健康のために運動するべき

自分の感情に背く:面倒だからしない

「自分がすべきこと」に背く

 

②それを正当化する意思が働く

その後、

  • 標準体重だし…
  • そんな食べる方でもないし…
  • 運動しなくてもここまで健康でいられたし…

などと運動しないことを正当化します。

「自分への裏切り」を正当化する

 

そして次は、運動するようアドバイスしてきた夫に対して、

  • 口うるさい
  • 親みたい

などと夫のアドバイスを聞かないことを正当化してまうのです。

 

いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。

「しない理由」を相手の欠点に結びつける

 

こうして、自分の感情を裏切ったことをトリガーに

最終的にはその正当化のために周りの世界を歪めてみてしまう状態を

この本では「箱」に入っていると表現してしまいます。

 

そしてこの状態は一般的に、自己欺瞞と言われています。

自己欺瞞

自分で自分の心をあざむくこと。自分の良心や本心に反しているのを知りながら、それを自分に対して無理に正当化すること。自欺 。

 

goo辞書

 

厄介なのは、自分の正当化のために

アドバイスしてきた夫に対しても攻撃的な態度をとっていることです。

 

その感情は正当化の一環ではないか?を考えよう

今回の例のような事例で夫にイライラしてしまうのが自分でも不思議でした。

でもその原因は、自分を正当化するための自己欺瞞によるものでした。

 

この本を読んだことで、正論を言われてムッとしてしまった時には、

相手がどうこうではなく、まずはそれが自己欺瞞によるものではないか

  • 自分への裏切り行為を行っていないか
  • それを正当化しようとしていないか
  • その一環で相手を攻撃してないか

を一度冷静になって考えてみようと思うことができました。

 

でもだからと言って自分を責めてはいけません。

自己欺瞞は誰にでもあることだし、気づきを前向きに捉えていきましょう!

 

まとめ

今回は最近私が経験したことを中心に自己欺瞞について触れましたが、

この本では、仕事や家庭での自己欺瞞が取り上げられているので、

人間関係がうまく行かいない…という方にぜひ読んでいただきたいです。

 

また、私のように自分を裏切ってしまう、自分で決めたことに背いてしまう

という方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!